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誰でもわかる国際理解教育や国連支援活動を中心としたblogです。              提供:資源循環プロジェクト

by fsun_rrp
 
FSUNメルマガVol.22より
【暦から学ぶ、この国の歴史と成り立ち】

 ふづき(七月)も半ばの声を聞くと、梅雨明けのことが気にかかる。
 瑞穂の国に豊かな恵みをもたらす雨ではあるが、梅雨明け前の大雨は、例年
被害が甚大であるからだ。「さみだれをあつめてはやし、、」のさみだれは、
五月雨と書くが、旧暦の五月のことであるから梅雨の大雨である。「五月晴れ」
は、したがってゴールデンウイークなどの行楽地報道などで見られる快晴の風
景ではなく「梅雨の晴れ間」である。梅雨に入れば、天気図で「入梅」の構図
はいともたやすく理解が出来る。しかし梅雨は明けてみないと、「梅雨明け」
を宣言できない。そこで「戻り梅雨」や「帰り梅雨」など気象予報士のエキス
キューズを助ける言葉が古来からあるのが面白い。

 天候の話をしたいのではない。日本の暦は、本来、農業暦である。自然との
かかわりを神事で伝える稲作文化は、アジア特有の文化である。稲作は、民族
の命を支えてきた史上最大の生命産業と言えないだろうか。天皇陛下は、自ら
新嘗(にいいなめ)祭で稲を皇居の水田に植えられる。天皇家は、神事ととも
にある。誤解を恐れずにいえば神事に基づく御一家である。風水の事も、生活
に深く根ざした陰と陽、木火土金水(陰陽五行)に基づき宇宙の構成要素を考
えた古代人の智恵には違いない、その評価は別として。仏教、キリスト教伝来
以前の史実から、既に生きる術としての農業が、大きくそこに横たわる。そし
て深く先人達の生活に定着していた。歴史を遡り学ぶためには、これらをまず
受け止める必要がある。宗教問題でなくて、日本という国の成り立ちにおいて、
稲作と神事のかかわりを無視できない。これは、他方、歴史と神話とを混同さ
せかねない危険にも満ちている。



ウラル・アルタイ語族。遠くはトルコ、中央アジアからモンゴル、朝鮮半島、
日本列島の民族は、これに属する。言語の上では、否定しようもなく朝鮮半島
の人々とは同根である。ギクシャクしている日韓関係ではあるが、日韓友情年
の公式行事は予定通り行うとういう事で両国政府は一致した。賢明であるし、
当然だろう。「キムチ」や「唐辛子」は、苦手だと言われる方が「同根」を否
定されるかも知れないが、それでも「韓流」に影響されてハングルを学ぶ方が、
習得しやすさに気づかれるのも、証明を助けるかも知れない。

 「魏史倭人伝」に出てくる「倭人」は、尊称ではない。中華思想に基づく
「蔑称」である。さて、「倭人」だが「日本人」をさすだけではない。本来、
「倭」には「朝鮮半島の南半分が含まれる」からだ。小職の郷里の大先輩、海
音寺潮五郎氏をして、本来、「朝鮮と日本は、英米の関係。」と言わしめる。
ならば、些細な事象で争わず、英米の利己的な面は学ばず、平和構築の実をあ
げる世界に冠たる「協働提案」など出来ないものだろか?それを強く思う。
by fsun_rrp | 2005-07-07 14:32 | メールマガジン
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