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【気づいて下さってありがとうございます。】
過日、富山県立盲学校の生徒さんから託された点字に訳をつけた手紙をネスレ社の窓口の方に御渡しすることがあった。その中にある平易な表現が目に焼きついて離れない。「気づいて下さってありがとうございます。」
盲学校の生徒さん達は、日本海TOYAMA支部とのコラボレーションによ
りレストランのメニュー製作のボランティアを行った。目の不自由な方が、ひ
とりで外食をする場合、お店の方に読み上げていただかねばならない。コース
など選択肢の多い注文は、気使いに疲れてしまうし、お店側も負担感がある。
そこで気軽に利用できるようにと彼らはボランティアを行った。これは、意外
な反響をもたらした。「自分が困っていることを、他の人のために無理なく行
う。」これは、ボランティアにふさわしい行動だと高い評価がなされた。
●参考サイト
クリスマスシーズン。ネスレ社の社会貢献プログラムの一環で、私達はお預
かりしたチョコレートをお届けすることになった。彼らへのプレゼントは、彼
らのボランティア活動をたたえてであった。彼らは、この機会にネスレ社のチ
ャリティーベンダー(飲料購入すると自動的に一部が寄付される)の存在を知
り、自分達も社会貢献をベンダーを通じて社会貢献を行いたいが、「点字つき
の」ベンダーがないので残念とのことだった。それに対してネスレ社の担当者
はすぐに動いた。以前、社の方針として「点字つき」ベンダーは設置されてい
たが、需要が少ないということや点字の作成が手間がかかるとの経営的な判断
で廃止となった。それを彼らのためにも復活させるというのだ。
●チャリティーベンダーについて
需要はある。プロダクト・アウト的なメーカーサイドの考え方では需要はな
い。しかし、マーケット・イン的な消費者サイドに立ったときに、買い物を通
じて役に立ちたいという確かな選択行動が、地方に住む少年の心の中にあるこ
とを知った。メーカーの責任者は、この少年に会いに行くことを申し出た。何
とか善処したいと申し出た。
少年は、「目の不自由な人達に気づいて下さってありがとうございます。」
とお礼状につづった。少年が、世界最大の食品会社を動かした。社会は、そこ
に住む人を幸せにすべきだとおもう。会社も人を幸せにするために存在してい
るのだと思う、経済活動とて人間幸福化活動に違いないのだ。きっと。
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□■ あとがき…そして、事務局からのお願い ━━━━━━━━━━━━━
いかがでしたか?第二回目となるFSUNメールマガジン。
今回は支部活動日記から発展したコラムでしたね!
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