資源循環プロジェクト
2005-09-12T14:33:40+09:00
fsun_rrp
誰でもわかる国際理解教育や国連支援活動を中心としたblogです。 提供:資源循環プロジェクト
Excite Blog
FSUNメルマガVol.23より
http://fsun.exblog.jp/2687737/
2005-07-14T14:34:00+09:00
2005-09-12T14:33:40+09:00
2005-09-12T14:33:40+09:00
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メールマガジン
5月中旬からウズベキスタンが不透明な情勢になっている。個人的には日本
ウズベキスタン協会会員でもあり、市民の多くが犠牲になったことが残念であ
る。ウズベキスタンにも第二次世界大戦中や後に多くの日本人捕虜が労役に送
り込まれた。シベリア送りと違って事故死以外の人が、その後に無事の帰国を
遂げている。当時、多くの市民から労役中に、内緒で食料をもらったと多くの
旧日本兵が語っている。潜在的な親日国でもある。
中央アジアでは、唯一、旧国際協力事業団が作った日本センターがあり、日
本への関心も高い。かつて、大きな地震がこの国を襲ったが、日本人捕虜が建
設したオペラハウスは、びくともしなかった。そのことは、日本人への尊敬や
近親感としてこの国の人々に定着している。かえすがえすも今回のイスラム過
激派と当該政府の衝突で一般市民に多くの犠牲者が出たことは残念である。
さて、こんな話はいかがだろうか?民族学や博物学で著名な梅棹忠夫氏の著
作によれば、「お辞儀の文化の西限」はインドである。「握手とキスの文化の
東限」はアフガニスタンである。以前にも書いたが、アフガ二スタンは、交通
や文化・民族の十字路であった。「握手やキス」の習慣がアジアでもアフガニ
スタンで定着しているのは不思議でもなんでもないし、他方、「お辞儀」の習
慣が「インド」まで定着しているのもよく理解できる。「相手に触れて親愛の
情を示すこと」や「相手への尊敬をあらわすこと」の大切さを古代から往来の
中から人々は学んできたことだろう。
「キリスト教会」にある燭台。本来、仏さまの御灯明が東に行って燭台にな
った。本多美奈子が急性白血病で舞台がつとめられない「レ・ミゼラブル」の
「ジャン・バルジャン」は、西で御灯明が生まれなければ存在しない役柄だ。
パリのビクトル・ユーゴ通も生まれなかったかも知れない。国際理解は、多く
の産物をもたらし、相互に豊かな夢も見させてくれる。
「インド」。昔は大インドと誇れた領土だった。パキスタンは、つい数十年
前までバングラデシュと変わる東パキスタンと西パキスタンとに分かれていた。
その前は、同じくインドだった。後の分断は、宗教観の相互に相容れないもの
が引き起こした。インドの大きな三角形。この下半分にヒンズー教徒を、上半
分にイスラム教徒を集めようと為政者が考えた。結果、移動中にいざこざがお
こり、多くの者が命を落とした。その恨みや悲しみは、降り積もったままであ
る。カシミール紛争は、単なる領土問題ではない。「無理解」や「不寛容」が
氷河のようにぶつかったままなのだ、きっと。
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FSUNメルマガVol.22より
http://fsun.exblog.jp/2687732/
2005-07-07T14:32:00+09:00
2005-09-12T14:31:18+09:00
2005-09-12T14:31:18+09:00
fsun_rrp
メールマガジン
ふづき(七月)も半ばの声を聞くと、梅雨明けのことが気にかかる。
瑞穂の国に豊かな恵みをもたらす雨ではあるが、梅雨明け前の大雨は、例年
被害が甚大であるからだ。「さみだれをあつめてはやし、、」のさみだれは、
五月雨と書くが、旧暦の五月のことであるから梅雨の大雨である。「五月晴れ」
は、したがってゴールデンウイークなどの行楽地報道などで見られる快晴の風
景ではなく「梅雨の晴れ間」である。梅雨に入れば、天気図で「入梅」の構図
はいともたやすく理解が出来る。しかし梅雨は明けてみないと、「梅雨明け」
を宣言できない。そこで「戻り梅雨」や「帰り梅雨」など気象予報士のエキス
キューズを助ける言葉が古来からあるのが面白い。
天候の話をしたいのではない。日本の暦は、本来、農業暦である。自然との
かかわりを神事で伝える稲作文化は、アジア特有の文化である。稲作は、民族
の命を支えてきた史上最大の生命産業と言えないだろうか。天皇陛下は、自ら
新嘗(にいいなめ)祭で稲を皇居の水田に植えられる。天皇家は、神事ととも
にある。誤解を恐れずにいえば神事に基づく御一家である。風水の事も、生活
に深く根ざした陰と陽、木火土金水(陰陽五行)に基づき宇宙の構成要素を考
えた古代人の智恵には違いない、その評価は別として。仏教、キリスト教伝来
以前の史実から、既に生きる術としての農業が、大きくそこに横たわる。そし
て深く先人達の生活に定着していた。歴史を遡り学ぶためには、これらをまず
受け止める必要がある。宗教問題でなくて、日本という国の成り立ちにおいて、
稲作と神事のかかわりを無視できない。これは、他方、歴史と神話とを混同さ
せかねない危険にも満ちている。 ウラル・アルタイ語族。遠くはトルコ、中央アジアからモンゴル、朝鮮半島、
日本列島の民族は、これに属する。言語の上では、否定しようもなく朝鮮半島
の人々とは同根である。ギクシャクしている日韓関係ではあるが、日韓友情年
の公式行事は予定通り行うとういう事で両国政府は一致した。賢明であるし、
当然だろう。「キムチ」や「唐辛子」は、苦手だと言われる方が「同根」を否
定されるかも知れないが、それでも「韓流」に影響されてハングルを学ぶ方が、
習得しやすさに気づかれるのも、証明を助けるかも知れない。
「魏史倭人伝」に出てくる「倭人」は、尊称ではない。中華思想に基づく
「蔑称」である。さて、「倭人」だが「日本人」をさすだけではない。本来、
「倭」には「朝鮮半島の南半分が含まれる」からだ。小職の郷里の大先輩、海
音寺潮五郎氏をして、本来、「朝鮮と日本は、英米の関係。」と言わしめる。
ならば、些細な事象で争わず、英米の利己的な面は学ばず、平和構築の実をあ
げる世界に冠たる「協働提案」など出来ないものだろか?それを強く思う。
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FSUNメルマガVol.21より
http://fsun.exblog.jp/2687716/
2005-06-30T14:29:00+09:00
2005-09-12T14:29:08+09:00
2005-09-12T14:28:14+09:00
fsun_rrp
メールマガジン
尾篭(びろう)な話で恐縮だが、アジアとアジア人をまじめに語るので、お
許し願いたい。さて、日本は明治以降、「脱亜入欧」を真剣に目指して「しゃ
かりき」に走り抜けてきた。途中、あらぬ方向に脱線してアジアに迷惑もかけ
たが、今は国際援助大国の使命を生真面目に全うしようと懸命である。
さて、「脱亜入欧」というが、日本人が欧米に入れないものがあるとすれば、
それは、「身体的」「生理的」な問題だとおもうのだ。「西側先進国」に属し
てきたが、やはり「極東」。欧米からすれば、東のはずれの異端だと思う。そ
して、地理的気候風土から日本人の身体的、生理的な特徴を決定づけている。 東アジアから東南アジアは、言わずとしれた稲作地帯である。「瑞穂の国」
というが、田植えの頃は、泥臭い匂いがあちらこちらに充満し、空の水瓶は尽
きることがないのかと呆れるほど雨が落ちてくる。「湿潤」といえばきれいな
ものいいだが、「じめじめ」「むしむし」と同義語である。このような国に生
まれ育った日本人は、とにかく「汗」をかき、「水分」をふんだんに摂る。
飲めば当然近くなる。習性、習慣は、急には変わらない、いや変えようもな
い。団体旅行をすれば、「トイレ休憩」が国是のように「予定」として組み込
んである。高速道路のサービスエリア、何はなくともこぎれいなトイレがある。
すっきりしたらお茶のペットボトルを買って出発!そんなところだろう。
欧米を旅行すると、こぎれいなトイレを使う予定のバス移動は、著しく困難
である。器が、たくさんならぶ大部屋が使えるくらいだろう。バスにきれいな
トイレ?ないない!。下手するとトイレ休憩もない。団体旅行すれば、添乗員
さんが言いそうである。「水分は、できるだけ控えてください。!」
なんで!欧米の人って、本当に水分を摂らないのだろう。?緯度が高いとこ
ろにあって、湿潤な気候などないからなのか?紳士淑女の肌も、乾燥して見え
る。食事をしていても、余計な水分を摂ることは「下品」だとされているよう
で、食後のコーヒーも濃いのを少し。食前、食中、食後の酒などは十分に召し
上がるようだが、日本人がそれを真似るとあとが悲惨である。
日本は、本当にトイレの心配が要らない国である。公衆便所もとてもきれい
に完備されている。デパートや劇場、清潔で掃除の行き届いたトイレがいつで
も待っていてくれる。これから、湿度がもっと上がり、気温があがるとオヤジ
たちも高いところにどんどん登る。定番の枝豆やから揚げをほおばり、仏事の
如く、講に参加するが如く、ありがたくビールを頂くのだ。古来、秋の実りを
思い先人達も飲んで飲んで、きっとあの安心の部屋へ向かったのだ。
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FSUNメルマガVol.20より
http://fsun.exblog.jp/2687703/
2005-06-23T14:26:00+09:00
2005-09-12T14:24:52+09:00
2005-09-12T14:24:52+09:00
fsun_rrp
メールマガジン
読者の方々は、端唄にある「あやめ」と「かきつばた」は区別がつかれるこ
とだろうか?「しょうぶ」と「はなしょうぶ」もある。盛りは過ぎたとはいえ、
日本の雨季に清涼感をもたらしてくれる数少ない花である。小職は事情があっ
て、よく観察している。事情とは水墨画を普及させる団体に所属しているのだ
が(国際墨画会)、師範教程に課題として設けてあるのだ。「あやめはあやめ」
「しょうぶはしょうぶ」らしく描かなければならないのだ。ややこしいのは、
昔は「あやめ」は「はなしょうぶ」をさしていたからである。「はなかるた」
の「あやめ」は「かきつばた」である。混乱に拍車がかかるのが無理も無い。 「あじさい」の花は、最初は白っぽい黄緑色であるが、だんだん薄い青色に
かわり、さらに淡紅色を帯びてくるといわれている。「いわれている」のだが、
これもしっかりみていたわけではない。「水墨画」の教本にもあるから良く見
ておきたい。北鎌倉は、「紫陽花の寺」が有名だったように思う。古刹名刹は、
一年をとおして、開花紅葉の時期を工夫して命の尊さをおとずれる人にやんわ
りと伝える工夫をしている。水墨画は、これら名刹古刹の開祖たちと同時期、
禅宗とともに日本に渡来した。ただ、日本の今日のように書と画を違ったジャ
ンルにおいて伝えられたものではない。水墨画は、その後本家の中国をしのぐ
勢いで普及し、また技能も高くなっている。理由は色々あろうが、芸術一家の
長男にだけ口伝で承継してきた文化と「水と墨と紙」を駆使して、広くたのし
もうとした文化の違いだけ、質において違うものになってしまった。
北鎌倉は、仏教学者鈴木大咄の眠るところでもある。この人は、仏教人にし
ては異質である。アメリカに渡って、長く仏教の紹介をしていたこともあるが、
語学に堪能で、夫人も米国外交官の令嬢をむかえた。この人に感心するのは、
歴史学者アーノルド・トインビー博士を恐らく最初に日本に紹介したことだ。
いつか、日本の歴史教育の問題点を指摘したが、大人が自らの責任で歴史を
学ぶとしたら、日本史の先生候補には、全国的な支持を集めて司馬遼太郎が押
されるような気がする。それでは世界史はというと、第一の候補にアーノルド
・トインビー博士をお勧めしたい。著作を読まれた方が多くおいでだと思う。
博士の説く歴史学は、知識というより思考法といった方がよく違いを認め合う
のに御互い役に立つと思うのだ。しかし、長い時間拘束されるのは嫌だという
方にお勧めしたいのは、岩波新書のロングセラーになっているH.G.ウエルズの
「世界史概観」「上・下」である。2冊買っても新書本である、一週間で読み
終わってしまうだろう。しかし、学校時代と違った感慨をもつだろう。なぜな
ら、地球が生まれて今日までの日本に無いダイジェスト版だから新鮮なはずだ。
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FSUNメルマガVol.19より
http://fsun.exblog.jp/2687691/
2005-06-16T14:23:00+09:00
2005-09-12T14:31:36+09:00
2005-09-12T14:21:30+09:00
fsun_rrp
メールマガジン
5月に入って発表された、「ある数字」に日韓両国がおどろいた。
教科書問題や竹島(独島)問題など、韓国政府の厳しい反応や中国の反日デ
モに共感する韓国世論などが、同国のメデイアから連日伝えられていた。「あ
る数字」は、「韓国に旅行した日本人が、前年比30%アップ!」「30歳代
以降の日本人女性の韓国旅行者数が、前年比50%アップ!」この数字を捉え
た「朝鮮中央日報(韓国)」の見出しは、「突き抜けている。」!だった。た
しかに、「突き抜けているかも知れない。」
「対日感情が悪化!」と伝えられても、一向に韓国への日本人女性渡航者は
減らない。反日行動も起きようとも、ひるまず「冬ソナ」の聖地を訪ねる。
「ヨン様」の映画ロケ地に追っかけ馳せ参じる。なにせ、勢いがある。「突き
抜けている。」!は、実感にちがいない。 「時代」を動かしたり、後に「文化」を築いたり、はたまた「発見」や「発
明」も、きっと「突き抜けていた事」に違いないだろう。こんな事例を考えて
みた。「日本の陶器」は、「朝鮮半島」から伝えられたと考えるのが常識的だ
が、その朝鮮半島には「龍山文明」(山東省)が伝えられての事だったと推察
される。それは、「青磁」を研究した成果だともいえる。「中国の青磁」は、
「青」というより「碧」。「みどり」の色が強い感じがする。「理由」を司馬
遼太郎の著作を読んで見つけた。中国人の宝物である「翡翠」や「璧」の色に
近づけたいからだ。韓国には「色に関する美意識」はあっただろうが、「翡翠」
や「璧」には執着は無かった。だから「青磁」は、「碧」より「青」の色味が
強くなった。朝鮮から日本に伝わった「青磁」は、「青」を大事に伝承されて
きた。他方、茶道などで「侘び」「寂び」を尊ぶ結果、焼き物としては、「い
びつ」や「ぶさいく」も評価された。伝えられた事が、違う評価方法にかわり、
新しい価値が創造されたからに違いない。当時、「朝鮮中央日報」が発刊され
ていれば、「突き抜けている。」!と報じたかもしれない。
日本に天台仏教が伝えられて1200年。それ以前に道教や儒教の影響も多
く受けた。日本に根ざしたものは、中国と韓国のそれとは随分ちがうように思
う。例えば神社仏閣建築を見ると陰陽五行説に基づく色やつくりが見られ形は
真似ている。しかし、中身が随分違う。日本人は、「どんな極悪人でも仏にな
る。」いや、極悪人だからこそ成仏するのだともいう。中国や韓国では、極悪
人は死んでも極悪人。墓をあばいて死人に鞭打つ事もゆるされる感覚だ。この
溝は、深く暗い。どんな風に「突き抜けるか」?それを考えたい。
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FSUNメルマガVol.18より
http://fsun.exblog.jp/2687681/
2005-06-09T14:19:00+09:00
2005-09-12T14:31:55+09:00
2005-09-12T14:19:16+09:00
fsun_rrp
メールマガジン
本年は、春先からやたらと反日問題や憲法改正改悪論議と騒がしく時間が過
ぎて逝ったように思う。やがて、また終戦60周年や敗戦60周年の内向きの
話に加え、勝戦60周年記念行事や国連改革是非論議で巷間が騒がしくなる事
だろう。国連支援交流協会の前理事長、寺沢一先生は今で言えば、テレビコメ
ンテーターを務められた学者・文化人の先駆者的な立場とお考え頂くと良いと
思う。国際法の権威にして東京大学名誉教授であることは存じていたが、どの
くらい業績のある方か、正直言って存じ上げていなかった。協会のメンバーに
させていただいたとき、旧国際協力事業団(JICA・現機構)の専門筋の先輩か
ら「寺沢一先生って、あの先生が理事長なのか?」といわれ、「よく、ご存知
なのですね?」と申し上げたら、「大ばか者か、お前は?。国際法の寺沢一を
知らない事は恥なんだぞ!。」とおしかかりを受けてしまった。「東京大学法
学部卒業でもないものですから。」と言い訳したら、それが火に油をそそいだ。
「寺沢一を読まないでいて、国際協力とか国際貢献とか語るな!」寺沢先生は、
気取りのない先生で、あらゆることに進取の精神が旺盛であられたとおもわれ
る。「ユニクロ」がブームになったとき「軽くて暖かくて安くていいですよ」
と小職にも購入を勧められた。先生愛用、ディ-プパープルのフリースの色が
今も印象深い。 その先生が、アフガン問題や一連のテロリズムに関して、当時協会の機関紙
で示されたことが印象深い。その要旨は、「報復」や「制圧」では、憎悪の連
鎖を生むだけで解決の糸口にもたどりつけない。まずは、「復旧」。「もとに
戻させる」ことからはじめるべきであると。また、今のように中国や韓国の反
日運動に心をいためられ、「靖国」も全ての日本人戦争犠牲者の方々や外国人
犠牲者のこと、ご遺族のことを考えて、皆さんに賛同いただける「慰霊」や
「鎮魂」の形に直さないと、本当に犠牲になられた方々が気の毒でしょうがあ
りませんと申されていた。
協会の事務局は、神田小川町の交差点から新宿方面に十数メートルの至近距
離にある。交差点は、日比谷・皇居前・大手町方面から御茶ノ水駅・湯の島方
面にぬける本郷通りと日本橋馬喰町・神田岩本町から新宿方面、というより靖
国神社に向かう靖国通りの交差点である。靖国の言葉を見聞きするたびに、寺
沢先生の英知がしのばれる。
この八月がくれば、先生の3周忌である。先生は、心からの平和主義者、良
識に溢れた賢人であられたと思っている。終戦記念日の8月15日に逝かれた
と記憶している。宗教による葬儀でなく、幅広く多くの方が集えるお別れの会
であった。不戦の誓いを新たにすると同時に賢人の願いを実現したい。
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FSUNメルマガVol.17より
http://fsun.exblog.jp/2687669/
2005-06-02T14:18:00+09:00
2005-09-12T14:22:24+09:00
2005-09-12T14:16:34+09:00
fsun_rrp
メールマガジン
本年、「殴り殺される覚悟で書いた親日宣言」を書いたチョ・ヨンナム氏
(61)の問題となった朝日新聞の記事を先ごろ読み返した。書いた理由は、
韓国での風当たりは当然厳しいが、「物事の見方はひとつでないということを
伝えたかった」ということである。氏は、急に親日家になったわけではないら
しい。仕事柄、何度も来日し、「豊かだ。人が多い。これだけ大きな国にもか
かわらず、非常に秩序が取れている」と感じ、ほかのアジアの国々と違った風
土や人、文化などに興味をもったようだ。
本当に親日家になったのは、「ワールドカップの時に多くの日本人が心から
の韓国への応援をしてくれた」~この感動が「知日派」宣言となったという。
また、日本の国会で「廬武鉉」大統領が演説を行ったときに拍手が18回も起
きた。これも、強い動機付けになったようである。韓国では外国の元首でも最
初の拍手ぐらいしか行わないそうだ。
国際交流基金に招待されて訪日したとき、希望して靖国神社を見学した。
「鳥居は目だったが、韓国や中国が声高に叫ぶことで、ものすごい場所かと洗
脳されていた。」「そこで彼ら(日本人)は、先祖だから何があっても祀らな
ければならないだろうし、われわれは合祀や参拝はけしからんというだろとお
もった。」実に示唆に富んでいる。真ん中に立って物を見ようとしており、感
情的に国家を見つめずに、真ん中に立って見ることを勧めている。ところが、
これが誤解を呼び、「参拝」行為に受け止められ、非難を受けひとり防戦。氏
は、人気番組など降番、なんとも痛ましいおもいがする。もはや、われわれは
両国の間に立って、素直に感想を述べられないのだろうか?
先ごろ、中国の社会科学院と韓国の東亜日報社の世論調査によると(韓国で
は、島根県の竹島の日制定条例可決直後。中国では反日デモ直前)、中国では
63%」韓国では「63%」の人々が「嫌日」と回答し、80%以上の人が日
本の国連安全保障理事会の常任理事国入りに反対している。
靖国参拝には、中国の「91%」、韓国の「92%」が反対しているが、日
本では「28%」に過ぎない。その理由は、以下のことで格差の理由が垣間見
える。「靖国はどんな存在か」と聞くと中国と韓国では、「軍国主義者」の象
徴と「6割」が答え、日本では「7割」が「戦死者を追悼するところ」と答え
ている。双方、どちらから見ても、それはそれで「真実」に違いない。
北朝鮮に関して、日本では「79%」が嫌いと答え、韓国は「好き」と「嫌
い」が「27%」、「26%」で拮抗しているという。中国では「38%」が
「好き」と回答している。日本が北朝鮮に関する問題では「拉致」を日本人の
「49%」が最初にあげるのに、中国、韓国では「2%」「1%」である。
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FSUNメルマガVol.16より
http://fsun.exblog.jp/2687649/
2005-05-26T14:14:00+09:00
2005-09-12T14:14:20+09:00
2005-09-12T14:13:14+09:00
fsun_rrp
メールマガジン
「花」といえば「桜」であり、頃は「春」に違いない。これは「季語」とい
うより、日本人の魂の約束事に近い感じがする。「椿」は、日本語では言わず
と知れた「つばき」。中国語では「チン」。「椿事」と書けば、「めずらしい
事、喜ばしいこと」だという印象がある。
さらには、「長寿、長編」などの意味も加わる。「椿」は、日本では「首か
ら、ぽろりと落ちる」ことから、病気の見舞いには最も向かない花だとされて
きた。他方、「落花に雪。踏み惑うが如く」と書けば、それは「雪の上に落ち
た、色鮮やかな椿」に違いない。時代小説なら、刃傷沙汰が起きて「斬っては
捨て、斬っては捨て」の予感がする。なにかと話題に困らない花である。が、
しかし「椿」は、日本と中国では違う物をさす。ちなみに中国では栴檀である。
「栴檀は、双葉より芳し。」のそれである。(栴檀林と書けば、人材が集う学
びの場であったり、教育の場であったりする。)仏縁が深い樹木であり、哲学
的な匂いがするし、崇高な気配が漂う植物である。
ではなぜ、日本で「つばき」を「椿」とするようになったか?
これについて、碩学金田一春彦博士は、日本の南から「梅」から「菜の花」
「桜」と北へ上がって行くが、「桜」が青森あたりで咲いても、まだ肌寒い。
「つばき」が咲いてこそ「春」だと、青森あたりでは実感がされていたのでは
ないか。そのようなことから、どうやら「つばき」が、春の木になったようだ
とのこと。「つばき」こそは希望の花であり、人の暮らしを支える花に違いな
い。「椿」が花をつければ、こころに命の灯がともるような心地だろうか。雪
深い国々の想いがしのばれる想いがする。
他方、中国の「椿」。漢字の本家の「椿」。前出のことわりどおり「縁起」
が、随分よい例えの花でもある。「椿」の「春」は季節のことではなく慶事を
あらわすような感じがする。わが国でも金田一博士によると滝沢馬琴先生が、
長編小説のタイトルに「椿」の字をあしらったりしたそうだ。よろこばしいこ
とには、日中間の理解に差があってもかまわないが、口泡ものの論議をせねば
成らないときには困り物である。
中国語は、全て漢字表記。「カナ」同様に外来語を、全て漢字で音に似せて
表記は困難。すると、意味を咀嚼して漢字表記するものと音に似せて漢字表記
するものが混在する。中国人には、読めても意味不明の言葉が、多く溢れ出て
いるのだ。そんな時、和製漢字表記されたものを、中国は日本から輸入すると
良い。小職は、英米で発展した学問を中国から漢字を借りて学び、国際協力で
中国に派遣され、そこで漢字を使って指導した経験がある。漢字をお借りした
日本からのお返しと挨拶も出来た。大きな救いである。
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〈マガジン9条〉
http://fsun.exblog.jp/1833656/
2005-05-20T11:33:25+09:00
2005-05-21T11:26:40+09:00
2005-05-20T11:29:19+09:00
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補習
Peace Sheedさん経由で〈マガジン9条〉のブログを紹介します。
大人も子供も、日本中の人に見てもらいたい映画「日本国憲法」の上映会会場は通路まで埋まっています。
ジョン・ダワー、ノーム・チョムスキー、日高六郎ら12人の世界の知識人が、それぞれの立場で、日本国憲法の制定の経緯から平和憲法の意義などを語った映画です。]]>
FSUNメルマガVol.15より
http://fsun.exblog.jp/1842214/
2005-05-20T10:56:00+09:00
2005-05-21T11:29:39+09:00
2005-05-21T11:08:07+09:00
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メールマガジン
世界保健機関(WHO)の先ごろの発表によると、今年も世界で一番の長寿
国を日本が保った。平均寿命が、世界最長ということである。「平均寿命とは、
0歳児における平均余命のことである。」今の0歳児は、理屈の上では82年
の平均余命をもっていることになる。
戦後間もない頃は、男性は平均余命が50歳くらいであった。織田信長では
ないが、まさに人生50年というにふさわしい状況であった。わずかに60年
ほど前の話である。60年間で32年の平均余命の伸びは脅威的だといえるの
ではないだろうか?。おなじモンゴロイド(黄色人種)の国、モンゴル。小職
は、食糧増産支援や鉱工業調査で国の仕事を行ったことがある。97年当時、
小職担当の運転手さんが御母堂を亡くされ、お悔やみに伺うと60歳と知り、
若いなあと思わず口をついて出た。実は、その地域では長寿でめでたいとのこ
とだった。地域によっては、40歳台の平均寿命しかないところもある。過酷
な気象、食糧事情、保健衛生体制と様々な問題を抱えている。横綱朝青龍は、
ウランバートルの都会出身だが、遊牧民的なマインドを忘れない。命を散らす
が如くにぶつかる姿は、実は、命を惜しんで一瞬一瞬を懸命に重ねているかの
ようにも見える。 さて、諸外国との比較だが、男性の平均寿命はスイスとほぼ同じ78歳であ
る。女性は、モナコとほぼ同じで85歳である。男女平均は、ほぼ82歳にな
る。気になるのは、男女の平均寿命の差である。戦後間もなくは、3歳くらい
だったが、今は6歳くらいである。格差はどんどんついてきている。
先ごろ、弊協会の女性委員会主催の講演で、評論家の木元教子女史が、男女
の平均寿命の差は、「生活能力の差」と触れられた。自助自立の精神は、「老
後こそ」と御同輩と確認しあう事だろうか?
気になる平均寿命の一番短い国だが、スワジランドで35歳。シエラレオネ
は、5歳児未満で亡くなる率が、1000人あたり283人とWHOは伝えて
いる。このような現実を前にすると感想をまとめることが出来ないほどに衝撃
的である。宗教観からではない、現実に与えられた時間として命は大事にした
い。そして、それだからこそ、無事に人生をまっとうできない可能性の高い子
供たちを一人でも救いたい。アフリカから、AIDS渦で両親が死に絶えた数
百人の子供たちに、給食が与えられている写真が、世界食料計画の広報写真な
どで伝えられていた。そして、やがてその子供たちも発症し死ぬとある。子供
たちは、等しく、私たちの未来のはずだ。一人でも救いたい。]]>
FSUNメルマガVol.14より
http://fsun.exblog.jp/1842229/
2005-05-12T11:13:00+09:00
2005-05-21T11:17:07+09:00
2005-05-21T11:10:21+09:00
fsun_rrp
メールマガジン
「Mottainai」(もったいない)は、「Kaizen」(改善)や「3S」(整理・整
頓・清潔)以来の国際的なヒットの予感がする。「国際化した日本語」を思い
つつ「八十八夜」がゆきすぎたことに気がついた。「別れ霜」などと、農作物
に被害をもたらす「霜」にさえ、別れを惜しむ「日本語」には、美しいものが
多くあると思う。日本人は、季節の別れを愛惜こめて見送ってきたのだと。
さて、「五月」は「皐月」だが、旧暦で「さつき」であるから「4月」であ
ろう。富山地方では「四月一日」と書いて「わたぬき」さんという姓がある。
「綿貫」さんもおいでだが、「旧暦の4月1日」に「着物から綿を抜いたから」
に違いない。生活と暦が、現代のように歳時記で俳句の季語を探すのではなく、
智恵で結ばれていた頃の話だろう。「さつき」の「さ」は、金田一晴彦博士や
大言海の大槻文彦博士によれば、「田植え」を表すことばらしい。だから旧暦
の「さつき」は田植えをする月で、「水月」は、「田に水を満面に張る月」を
あらわす。
よく日本にこられる外国のお客様が美しい風景の一つとして、「満面に水を
湛えた田が続く風景」上げられる事が多い。「瑞穂」の国だから、当たり前と
おもってはいけない。こんなに安全で安心な水が、豊富にある国を探して見つ
け出すのは大変だからだ。たしかに「安全で安心な水が、豊富な地域はある。」
しかし、国民に十分な水が行き渡る国はさほどない。 中国の知的所有権問題対策や人民元為替政策、人権問題に改善が見られない
と、米国共和党はブッシュ大統領も含めて、「北京オリンピック」開催拒否あ
るいはボイコットを行うと強面でいる。小職は、オリンピック開催危機は「北
京の水不足」の方が現実的だと思っている。
工業化にともなう地下水の汲み上げや、砂漠化や降雨不足。その他、もろも
ろの理由や原因はあろうが、北京の水は自給率30%台しかない。これまでも
人工降雨などでしのいできたが、これを行うと周辺の雨を奪う事から評判が悪
く、水質土壌汚染は深刻なことから厳しい対策がせまれらている。
「アフガニスタン」もとはといえば、万年雪を湛えた、低地から6000メ
ートル級の山岳地帯を有し、牧畜や穀物栽培が豊かに行われていた。交通の要
所であり、文明の十字路であり、多民族が仲良く暮らしていた。テロリズムの
原因は多々あろうが、先進国の排出したCO2が温暖化をもたらし、万年雪を
とかし、地下水を枯渇させ、牧畜や畑作から「芥子栽培」に走らせたともいえ
なくもない。「卯の花の匂ふ垣根にほととぎす早も来鳴きて、しのび音もらす
夏は来ぬ」あらためて、日本の豊かさは天賦のものと感謝しつつ、国際協力や
貢献の実をあげることを考えて見たい。]]>
FSUNメルマガVol.13より
http://fsun.exblog.jp/1842240/
2005-05-06T11:12:00+09:00
2005-05-21T11:17:38+09:00
2005-05-21T11:12:33+09:00
fsun_rrp
メールマガジン
経済協力開発機構(OECD)の社会保障相互会議が、3月31日から4月
1日にかけて行われた。「少子化」という言い方をしているが、プライバシー
保護の立場から使用しなかった「出生率」という表現を用いて、OECDの
「共同宣言」に「危機感」をにじませた。
OECDは、48年。もともと第二次世界大戦後、欧州復興の米国マーシャル
プラン受け入れのための原組織・原加盟国を源流として持っている。それが、
1961年経済協力を行う機構として欧州に米国・加国を加えた20ヶ国でス
タートし、64年日本の加盟後は、フィンランド(69年)豪(71年)ニュ
ージーランド(73年)メキシコ(94年)チェコ(95年)ハンガリー、ポ
ーランド、韓国(93年)スロバキア(00年)と加盟国を増やし、30ヶ国
となった。
一般的に、先進国というと「こども」に豊かな生活や教育を享受させるために
「少子化」傾向になるといわれてきた。OECD加盟国には、中進国や国力を
十分に蓄えきれていない国も見受けられる。今回の「危機感溢れる共同宣言は、
前出の国々も含めての話」と聞けば、さすがに驚きを隠せない。 途上国時代にピラミッド型の人口構成図だったものが、やがて釣鐘型になり、
爆発的な経済発展を迎える頃には、釣鐘を2つつけたような形になることが、
近年の統計によって明らかになった。2つの釣鐘は、実は2段ロケットといっ
たほうが良いかもしれない。お隣の韓国は、実にこの2段ロケットに点火され
てさほど時間が経過していない。日本の該当した時期は、高度経済成長期と言
われた時代にあった。人口は、一度バランスが崩れるともとに戻らないと定説
で言われているので、日本にあの爆発的な成長期は2度と訪れないようだ。
さて、話をもどしたい。先進国だけでなく、中進国まで含んだ加盟国全てで
「少子化」でなく「低出生率」という言葉で表現した実態は、ひとりの女性が
生涯に生む「こども」の数を示す合計特殊出生率が、2002年にOECD平
均で1.5人(日本は、同年1.32人)となっており、人口維持するのに必
要とされる2.1人に遠く及ばない。先進国では、高齢者対策が何かと問題に
なっている。人口爆発は困るが、出生率が十二分に維持できれば、世代間扶助
も成り立つ事だろう。しかし、事態は思うより悲観的に推移しそうである。
他方、OECD加盟国が、「少子化」「低出生率」で頭を痛めるときに、人
口爆発が確実に起きる国があり、またAIDSその他の感染症で平均余命をどんど
ん縮める国もある。地球には、食料も含めて有限の資源しか存在しない。カロ
リーベースで食料自給率が40%、エネルギー自給率も同様。OECD加盟国
と同じように悩みたい日本だが、一番前に座って範を見せる立場のようだ。
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FSUNメルマガVol.12より
http://fsun.exblog.jp/1842245/
2005-04-28T14:17:00+09:00
2005-05-21T11:15:53+09:00
2005-05-21T11:13:56+09:00
fsun_rrp
メールマガジン
以前にも書いたが、本年は国連設立60周年である。と同時に、わが日本国
は敗戦60周年で、周辺国の大半は対日本戦勝60周年である。北朝鮮を巡る
「6カ国協議」行方や「国連改革」の目玉とでもいうべき安全保障理事会の改
革案をめぐって、9月の期限も見えてきたこともあり、議論の見極めが気がか
りになってきた。
気がかりの第一は、お隣韓国との摩擦。韓流ブームや日韓友情年など消し飛
ばして、9月開催の国連安全保障理事会改革の期限を前に改革案の対立である。
日本は、「常任理事会を拡大し、これに入りたがっている。」韓国は、「準・
常任理事国を新設し、実質の改革先延ばし案を支持している。」
「国連」は、当初51カ国で1945年にスタートした。昨年末は、それが
191の国や地域にまで増大してきている。国連は、ヤルタ体制を踏襲し、
「大国主導の平和維持を行ってきた。」しかし、47カ国を代表する欧州の常
任理事国が「3」カ国であるのに対して、53カ国もあるアフリカの加盟国が
「0」。56カ国のアジア・太平洋の代表が「1」というのは、いかにも代表
性を欠いているように見える。アナン事務総長は「安全保障理事会が、本来の
責任を全うする機能を持ち、その決定が世界で尊重されるべきである。」と指
摘している。
イラク戦争は、重大な「国連憲章違反」だとアナン事務総長は断じたが、問
題は実情にあった国連安保理の改革がなければ、今後も同様の偽違反が起こる
ことを憂慮していることだろう。事務総長の指示のもと、昨年11月に「常任理
事国拡大案」(A案)と「準常任理事国新設案」(B案)がまとめられた。
常任理事国入りを目指す、日本のほかドイツ、ブラジル、インドが支持して
いるA案は、8年前に改革案が示されたときの常任理事国5増、非常任理事国
4増案を提示した(ラザリ国連総会議長)踏襲案。常任理事国6増、非常任理
事国3増とするA案は、基本的に増枠「9」とする。
日本は、「なぜ?常任理事国入りを目指すのか?」「安全保障理事会決議の
度に、19.5%の負担金を何も発言できずに行うのはおかしいからなのか?」
周辺国の理解や信頼を得ないうちに、あるいは「政冷経熱」といわれる中国と
の関係を改善せぬうちに「それは目指すべきなのか?」。十分思案せねばなる
まい。改革案が承認されるには、加盟国の3分の2以上の賛成で決議案が採択
され、常任理事国5カ国全ての決議批准が必要である。険しいハードルである。
前回も今回と同じく、日本は「韓国」、ドイツも「イタリア」から不支持だっ
た。安全保障理事会改革より周辺国との関係改善が優先だろうが、いかがだろ
う?。]]>
FSUNメルマガVol.10より
http://fsun.exblog.jp/1484155/
2005-04-14T11:47:11+09:00
2005-04-14T11:45:47+09:00
2005-04-14T11:44:57+09:00
fsun_rrp
メールマガジン
去る2月、(財)国際協力推進協会:APICの牛場記念講演会があり渡辺
利夫理事長が講師を務められた。会場ではODAの有り方、特に中国の「卒業
待望論」や「対東南アジアODA戦略」に政府や議会が感情的になりすぎてい
ないか?という声が圧倒的であった。「中国は、円借款において一度も滞った
こともないODA優等生である。」資格を問うにしても非のない相手に卒業を
迫るのだ、品位に欠ける言動はいかがなものだろうか?。空港をはじめとする
主要な交通インフラや技術支援に代表される無償援助などは成功例に枚挙がな
い。感情的な卒業論は、積み上げた陰徳を吹き飛ばし、功徳も無にすることだ
ろう。
タイは、既に「ODA卒業生である。」が、バンコックの地下鉄整備に近年、
日本のODAが貢献し、感謝されている。資金は、日本、受注はドイツのジー
メンスということで、とかく議論に上げられた。Aseanと中国の結びつき
は、日本と雲泥の差がある。民族的な血縁の強さもあろうが、Asean諸国
では、中国語が本当によく通じる。ほっておいても中国と結びつきが強まる一
方だけであろう。ODAは、どうあるべきか?本来、日本外交の平和的強力な
カードである。
講演の会場には、大手商社関係者も見られ、意見を伺うことも叶った。彼ら
には「日本人自身の歴史への無理解。」や「アジア諸国への歴史への無理解。」
が、やがて日本の不利益を大きくするという危惧を幾度となく伺った。“「日
本史をまともに学べない学校。近代史をまともに学ばない学生。」に何を託せ
るとおもいますか?“”「日本史は、司馬遼太郎から学べ!」とでもいえばよ
いでしょうか?“などの発言は痛烈であった。
司馬遼太郎の「坂の上の雲」に描かれた日露戦争。頭が狂うほどにシュミレ
ーションを繰り返し、「戦略」「戦術」「戦務」にルーチンワークを構築する
様は凄みがある。日露戦争勝利から本年は100年である。ロシアは、本年対
ナチス勝利60周年に当時の連合国からこぞって国家元首クラスの招聘に成功
した。
対日勝利60周年行事は、どんな趣向であろうか?。大事な石油お買い上げ
や開発投資のお客様である日本。その誇りを傷つけるような商人にあるまじき
はなさらないのか?。
日露戦争勝利100年を誇れば、他方、朝鮮半島にとっては、屈辱的日本の
保護国下にされて100年となる。とかく加害者は、相手の痛みを忘れがちで
ある。しかし被害者は、いつまでも痛みを忘れない。相手の立場にたって、考
えましょうと、学校では繰り返し教わったような気がする。いつもこちらから
推察するような態度では、いつまでたっても感情の溝は埋められまい。相手の
立場にたって、まず何を考え、思うべきか?国家規模で考える時が来た。
日本全体で、歴史に何を学ぶべきか考えねば。“司馬遼”まかせも程ほどに。
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世界保健デー(4月7日)に寄せるコフィー・アナン国連事務総長メッセージ
http://fsun.exblog.jp/1414058/
2005-04-07T14:00:00+09:00
2005-04-07T23:04:16+09:00
2005-04-07T23:03:45+09:00
fsun_rrp
国連広報から
プレスリリース05/034-J 2005年4月7日
子どもは私たちの未来であり、母親はその守護者です。それでも今年だけで、50万
人以上の女性が妊娠や出産中に死亡することになります。5歳になる前にこの世を去
る子どもたちも1,100万人近くに及び、そのうちの400万人は、生後1カ月以内に命を
失ってしまうのです。こうした死のほとんどは、開発途上国を襲うことでしょう。で
も、その多くは予防できるはずです。
『世界保健報告2005:母親と子どもたちの一人ひとりを大切に(The World Health
Report 2005 ‐ Make every mother and child count)』では、この注目されること
も報じられることも少ない健康の危機に焦点を当てています。母親と子どもを大切に
するのは、私たちがすべての人間の命を尊ぶからです。それはまた、母子の健康は健
全なコミュニティと国の繁栄の根本だからでもあります。
5年前に「ミレニアム開発目標(MDGs)」を採択するにあたり、全世界の政府は、
2015年までに妊産婦の死亡を4分の3減らし、幼児死亡率を3分の2低下させることを約
束しました。一部の地域では進歩が見られるものの、改善が滞っている地域もありま
す。中には、状況が改善するどころか、後退している国々もあります。
世界保健デーはこの問題に目を向ける機会となりますが、それは何よりも、行動を
促すための機会です。それはまた、政府、国際援助機関、市民社会、民間セクター、
メディア、家族、個人など、すべてのパートナーに対し、母子の生存、健康、そして
福祉を目指す持続可能な活動を進展させるよう、一様に呼びかける機会でもありま
す。今年の世界保健デーにあたり、この任務を遂行する決意を新たにしようではあり
ませんか。
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